ことたび日記

雑多なことと旅についてブログです

語学は無意味になるか

外国語を習得する一番のメリットは母語と異なる言語を使用する人たちとコミュニケーションを取ることができることですよね。そして、私達は通訳、もっと手軽なもので言えばグーグル翻訳などを使用すれば言語を習得していない状態でもコミュニケーションを取ることができます。もちろん現在は通訳とグーグル翻訳の間では精度の観点から大きな差を見ることができます。最近では機械学習などのテクノロジーにより以前と比べて飛躍的に機械翻訳の精度が上がって来ていると言われています。そして将来的には通訳、外国語を学習しなくて良くなる、なんてことも世間では言われてたりします。では本当に語学をやる意味がなくなるのでしょうか?私は決してそんなことはないと思います。これは今年の夏のことでした。私はトルコ人の彼女に会うこと(突然の告白ですが)と観光を兼ねてトルコに4週間ほど滞在していました。

彼女は日本語とトルコ語と英語をほぼネイティブレベルで話せます。滞在中に現地の人とコミュニケーションを取ることが多々あったのですが、私のトルコ語レベルではあまり突っ込んだ話などはできず、彼女を介して会話をしていました。そのときに感じたのはやはり、自分と相手の間になにか仲介するものがあると意思疎通はできるのですが、心を通わせている感覚がどうしても薄くなってしまう、ということでした。拙いレベルであっても自分自身の口から話し、相手の口から出た言葉を自分の頭で理解するというのは理解の程度の差はあれど、心を通わせているという実感を得ることができるなと感じたのです。この経験を通じて私は「語学をする意義はこれからも存在し続ける」と感じたのでした。

おまけに旅行の際訪れたベルガマ遺跡の写真を。個人的にはエフェスよりも感動しました。f:id:kotodama47:20181028004559j:plain